少子化が加速している。2023年の日本の合計特殊出生率(女性1人が生涯に産む子どもの推定人数)は1・20に低下し、過去最低を更新した。東京の出生率も最低となった。少子化の進行による労働人口の減少は、日本社会の至る所でゆがみを生み始めた。働き手の確保が困難な企業は事業縮小を、後継者不在の場合は廃業を強いられ、深刻な経済問題に発展している。

 解決のめど立たず

 今のままだと日本社会は...