滝に打たれて楽しむる子どもたち=出雲市上島町
滝に打たれて楽しむる子どもたち=出雲市上島町

 出雲市上島町、奥井谷川の小さな滝で4日、子どもたちが冷たい水に打たれ、自然を楽しみながら夏休みの思い出をつくった。

 地区内外の1歳児から高校1年生まで13人と保護者らが参加した。自転車や車で滝の近くまで行き、川を約数十メートルさかのぼると、5メートルほどの高さの滝が現れた。

 子どもたちは素手やスコップ、くわで砂や石をすくって小さな滝つぼを造った。水をかけ合って「きゃー」「冷たい」と歓声を上げながら滝に打たれた。川にはサワガニやトンボの幼虫、ヤゴが生息し、見つけた子どもは手に取って観察した。

 初めて滝を訪れたという上津小2年、池田絆人(はんと)さん(8)は「冷たかったけど気持ち良かった。カニをいっぱい捕まえて楽しかった」と笑顔だった。

 活動は町内で医院を運営する嘉村正徳さん(62)が代表サポーターで、遊びながら地域の自然環境に触れる「上津探検隊」の活動の一環。探検隊は地区の子どもたちと休耕田を活用したビオトープでカエルやサンショウウオなどの保護に取り組むほか、星やホタルの観察もしている。

(黒沢悠太)