【邑南】島根県邑南町阿須那、阿須那公民館でこのほど、緊急時の対応を学ぶ救命講習があった。住民18人が人形を用いた心肺蘇生方法を体験し、熱中症などについて学んだ。
江津邑智消防組合の職員4人が講師になり、傷病者発見から心肺蘇生までの流れを確認した。「倒れている人を発見した際は意識の有無を確認し、反応がない場合は速やかに通報する」と教わり、胸の動きで呼吸の有無を確認することを学んだ。
人形を使った心肺蘇生方法の実技では、両手を胸の中心に置き、腕を伸ばして押し込むことを意識するよう指導を受けた。自動体外式除細動器(AED)の使い方も合わせて学び、住民は真剣な表情で取り組んだ。
阿須那小学校3年、日高颯人さん(8)は「人の助け方がよく分かった。夏休みなので自分も遊ぶ時は気を付ける」と話した。講習は阿須那公民館が住民の安全意識向上のために毎年開催している。(吉野仁士)