連日熱戦が続いているパリ五輪。フランスの音楽と言えば「枯葉」のイヴ・モンタン、「愛の賛歌」のエディット・ピアフらに代表されるシャンソンが有名だが、五輪を機に、親しみやすいメロディーで人気を集めた「フレンチ・ポップス」も聞いてみてほしい。
まずは、「夢みるシャンソン人形」「涙のシャンソン日記」などの大ヒットで知られるフランス・ギャル。才人セルジュ・ゲーンスブールの手による作品の数々をチャーミングに歌い、一躍フレンチ・ポップスを代表するアイドル・スターになった。あどけなさの残る歌声が印象的だ。
シルヴィ・バルタンは、1963年の主演映画の主題歌「アイドルを探せ」で人気に火が付いた。68年の交通事故後にカムバックした「あなたのとりこ」も大ヒット。日本のテレビCMでも数多く使われており、一度は耳にしたことがある人も多いだろう。
ほかにも、ゲーンスブールとの間で娘シャルロットをもうけたジェーン・バーキン、ユーミンもファンという今年6月に80歳で亡くなったフランソワーズ・アルディなど華やかな女性アーティストたちが活躍。フランス語の独特の響きとともに花の都・パリの気分に浸りたい。 (川)