太平洋戦争の戦況悪化が木村悦子さん(95)に大好きな水泳を続けることを許さなかった。今市高等女学校(現・出雲高校)の入学翌年に部活動は中止され、学校は軍需工場になった。悔しくなかった。「戦争に勝たにゃいけん」。毎日ミシンで軍服を縫った。

【前回】95歳スイマー・木村悦子 「さんずの川でも世界記録に挑戦」 戦争で競技...