全国に知られる民謡・安来節の日本一を決める安来節全国優勝大会(安来節保存会主催)が15日、3日間の日程で安来市飯島町の市総合文化ホール・アルテピアで始まった。全国6ブロックの予選を勝ち抜いた7~88歳の安来節の保存会員821人が唄、絃(げん)(三味線)、鼓、踊(おどり)、銭太鼓の5種目で競う。
保存会は全国に53支部あり、約1900人が所属する。大会は一般の部が3級~師範の8階級、少年の部(中学生以下)が3級~3段の6階級に分かれ、種目ごとに審査される。
初日は、銭太鼓を除く4種目で一般が3級~初段の4階級と、少年の部の全6階級があった。子どもたちは、伸びやかな歌声を響かせ、ドジョウを探して捕まえ、ニコリと会場を見渡すと、かわいらしいしぐさに来場者から大きな拍手が送られた。
唄を披露した安来市立安田小学校6年の土江小蒔さん(12)は「緊張したけど、歌詞を間違えずに歌えて良かった」とほっとした様子。弟の同小4年の育実さん(9)は唄と踊りに出場し、「楽しいことを頭の中に思い浮かべながら踊った」と振り返った。大会は16、17日もアルテピアである。(狩野樹理)