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 第106回全国高校野球選手権大会第12日は19日、兵庫県西宮市の甲子園球場で準々決勝があり、島根代表の大社は神村学園(鹿児島)に2-8で敗れた。ナインは一致団結し、最後までチームのために戦う「大社魂」を披露。多くの人に感動を与え、凛として聖地を後にした。

 

 

 大社は初回に四球で出塁した1番藤原佑が二盗、1死三塁で石原勇翔の内野ゴロで先制。1点を追う四回は高橋蒼空の中前打などで無死一、二塁とし、相手の失策で同点に追い付いた。六回までは互角の試合展開を演じたが、七回に4失点した。

 3試合を完投してきたエースの馬庭優太は五回途中から登板したが、七回に相手打線につかまった。

 1回戦で春の選抜大会準優勝校の報徳学園(兵庫)を3-1で破って勢いに乗ると、2回戦は創成館(長崎)を延長十回タイブレークの末、5-4で下した。早稲田実業(西東京)との3回戦は2試合連続の延長タイブレークとなり、十一回に3-2とサヨナラ勝ちし、93年ぶりの8強進出を果たした。

 チーム一丸で強豪校を次々と破る快進撃をみせたナインには、スタンドから惜しみない拍手が送られた。