協定書に調印した玉木隆史社長(左)と北脇捷利理事長=出雲市斐川町三分市、出東こども園
協定書に調印した玉木隆史社長(左)と北脇捷利理事長=出雲市斐川町三分市、出東こども園

 出雲市斐川町三分市の社会福祉法人「出東福祉会」(北脇捷利(かつとし)理事長)と建設業の三洋興産(出雲市斐川町黒目)がこのほど、災害時の支援に関する協定を結んだ。被災時に同会が運営する児童や高齢者福祉施設の利用者の安全を確保するのが目的。

 協定により同福祉会は暴風雨の際に施設の応急処置や片付け、豪雪時の周辺道路や施設駐車場の除雪作業、浸水時の排水、地震発生時の施設点検や応急的処置などの支援を同社から受けることができる。

 三洋興産は約20年前から毎年、社員の家族が利用する同福祉会施設の除雪作業や遊具の修繕などに協力してきた。地域貢献を図る同社と、災害時の支援を求める福祉会の思いが一致し協定を結ぶことになった。

 出東こども園(出雲市斐川町三分市)で締結式があり、三洋興産の玉木隆史社長(57)は「地域のお役に立つことが経営理念であり、災害時に少しでもお役に立てればと思う」とあいさつ。北脇理事長(80)は「今までのつながりがあったから協定を結ぶことができた。助けていただいたものは地域に形を変えてお返ししていきたい」と話した。

(佐藤一司)