夏休み中の子どもたちにものづくりの楽しさに触れてもらう工作教室がこのほど、松江市殿町の島根県民会館であった。島根大の曽我部国久名誉教授(81)の指導を受け、小学生が身近な材料を使った工作に挑戦した。
工作教室は島根県発明協会が毎年夏に主催する。松江、安来両市の小学1~5年生約30人が参加し、「お金が消えるふしぎな箱」や「フルカラーイルミネーション」などに取り組んだ。
偏光板と色つきセロハンを用いた「偏光万華鏡」作りでは、曽我部名誉教授が特定の光の波だけを通す偏光板の特性を説明。光の通り道を意識しながら部品をまっすぐに組み立てるなど試行錯誤を重ねて完成させた。
のぞき込むと緑色の模様が見える万華鏡を作った中央小学校3年、矢村芙柚(ふゆ)さん(8)は「丁寧に作業したらきれいにできた」と喜んでいた。
(新藤正春)