【松江】書道団体の新日本書学院(本部・雲南市大東町)の師範有志でつくる書友師範会の作品展が、松江市袖師町、島根県立美術館ギャラリーで開かれている。漢字やかな、近代詩といった力作60点を来館者がじっくり鑑賞していた。9月2日まで。
展示会は同師範会が発足した1995年から開催し、今年で27回目。今回は39人が出品した。
雲南市の永瀬松峰さんの「寿慶」は米寿を迎えた喜びを力強い線で書き上げた。同市の内田澄春さんは中原中也の詩「春日狂想」から人生のはかなさを表現した一節を印象的なレイアウトでまとめた。
来館した松江市西川津町の水墨画家、寺本富寿(とみなが)さん(88)は「書き手それぞれの特長が表れている」と熱心に作品を眺めていた。書友師範会の松田励翠(れいすい)会長(82)は「常日頃の努力の成果を見てほしい」と来場を呼びかけた。
午前10時~午後6時。2日は午後3時まで。入場無料。(森みずき)