【松江】松江市袖師町、島根県立美術館のギャラリーで9日、開眼(かいげん)師範会書展が始まった。書道誌「開眼」の師範会会員による個性あふれる作品203点が並び、来館者はじっくり鑑賞していた。13日まで。
島根県書道教育連盟の月刊書道誌「開眼」の師範会が主催する。400人が所属する師範会の書展は7年ぶり。
漢詩に加え、出展者の名前の「愛」やイチゴ農家を営む出展者が書いた「春」など名前や職業にちなんだ多彩な作品が並ぶ。額の形や色も一つ一つ異なり、出展者の個性が読み取れる。
高齢者施設を運営する出展者の作品「慈」は施設利用者への慈愛を示し、淡い茶色で覆われた額からもぬくもりを感じる。
河瀬法子主幹は「出展者がいろいろな思いを持って完成させた作品を見て共感し、書の楽しさや奥深さを感じてほしい」と来館を呼びかけた。
午前10時~午後6時。最終日は午後3時まで。無料。
(松本ひろ)