公立鳥取環境大(鳥取市若葉台北1丁目)のサークル「交通研究同好会」(15人)が近くのJR因美線津ノ井駅(同市津ノ井)周辺の鉄道ジオラマを作った。市民に大学を身近に感じてもらおうと発案し、鉄道模型のNゲージ(縮尺150分の1)サイズで幅約1・6メートル、奥行き0・3メートル。厚紙やプラスチックで精密に仕上げた。10月下旬にある学園祭などで市民に見てもらう。
鳥取市郊外にある津ノ井駅は木造駅舎の無人駅。周辺に環境大や鳥取工業高校があり通学利用が主体だ。
5月末から取りかかり、駅のほか駅前の県道(旧国道29号)、商店や住宅を再現した。駅舎前の自動販売機や「ありがとう 素直に言える 感謝の心」という標語の看板、古びて剥げた点字ブロック、消えかかった県道のセンターラインや白線も作り込んである。

駅ホームの線路2本は特急スーパーはくとが通り、コンクリート製枕木の奧側と、木製枕木であまり車両が通らず草が生えた手前側を作り分けてある。


架空の都市の鉄道ジオラマとつなぎ、全体の大きさは幅3・5メートル、奥行き2・5メートル。このほど学内でお披露目し、地元の子どもが模型を走らせて楽しんだ。
同好会副代表の泉亮太さん(22)=経営学部4年=は「見慣れた景色がジオラマになると面白い。いろんな世代に楽しんでもらえるといい」と話した。
(桝井映志)