【パリ・本紙特派員=小林竜大】激闘が終わり、小田凱人と抱き合う三木拓也の目には光るものがあった。引退を考えるほどの大けがから約7年。35歳の苦労人がもがき苦しんだ末に4度目のパラリンピックでようやくメダルにたどり着いた瞬間だった。涙の理由を問われると「もう本当にひと言では言えない。4大会分の涙だったと思います」と声を振り絞った。
【パリ・パラ五輪】車いすテニス、三木・小田組が決勝へ メダル確定、男子ダブルス
ダブルスで3位決定戦まで進んだ2016年のリオデジャネイロ大会の翌年の17年11月に悲劇が襲った。...