鮮やかなガラス絵を来場者に説明する丸山柚美さん(左)=米子市角盤町1丁目、JU米子高島屋
鮮やかなガラス絵を来場者に説明する丸山柚美さん(左)=米子市角盤町1丁目、JU米子高島屋

 ガラス絵作家の丸山柚美(ゆみ)さん(米子市陽田町)の個展が4日、米子市角盤町1丁目、JU米子高島屋4階美術サロンで始まった。色鮮やかな花々や自然を背景に愛らしくほほ笑む女の子などを描いた10センチ角から3号までの近作60点が見る人を引きつける。9日まで。

 今回、とっとり花回廊(鳥取県南部町鶴田)の花々、奥日野や奥出雲の四季などを背景に、目が大きく、口が小さい、人形のような人物画を展示した。孫のしぐさからイメージを膨らませ、かわいらしさや見る人がほっとする気持ちになるような表情を追求する。まつげ一本まで繊細に描かれている。

 ガラス絵の制作は透明なガラスの裏に油絵の具で色を重ねる。絵の左右も、色を重ねる順も逆。輪郭から下地まで一つ一つ乾くまで待ち、時間をかけて仕上げる。

 丸山さんは20代を過ごしたスペインでガラス絵と出合い、創作歴50年。同会場では15回目の個展で、「かわいいと、心を和ませてもらえたらうれしい」と話した。(吉川真人)