チョウの標本を眺める家族連れ=大田市三瓶町多根、三瓶自然館サヒメル
チョウの標本を眺める家族連れ=大田市三瓶町多根、三瓶自然館サヒメル

 国内外の貴重な昆虫を紹介する島根県立三瓶自然館サヒメル(大田市三瓶町多根)の特別企画展「THE昆虫展」が17日開幕し、親子連れが、カブトムシ、クワガタムシの生体から色鮮やかなチョウの標本までずらりと並んだ展示品を観賞した。9月26日まで。(錦織拓郎)

 50点は生きた個体を展示体しており、「ヘラクレス・ヘラクレス」や「コーカサスオオカブト」といった大型のカブトムシや、島根県絶滅危惧1類に分類されるカワラハンミョウが来館者の目を引いた。

 標本では、中南米などに分布し「森の宝石」と呼ばれるモルフォチョウが美しい。光の加減によって水色や青緑色に輝くような光沢があり、訪れた子どもたちはケース越しにじっくりと眺めた。

 また、企画展に合わせて会場の玄関前にはステンレス製で高さ6メートルのカブトムシの巨大彫刻が飾られ、訪れた人が記念撮影に臨んでいる。

 家族と訪れた大田市大田町の青木諒介ちゃん(5)は「いろんな昆虫がいて楽しかった」と喜んだ。

 サヒメル、しまね自然と環境財団が主催し、山陰中央新報社が共催。入館料は大人千円、小中高生200円。期間中、9月7、14、21日が休館。