7月にJR米子駅で行われた実証実験で、列車内に自転車を持ち込む参加者(資料)
7月にJR米子駅で行われた実証実験で、列車内に自転車を持ち込む参加者(資料)

 鳥取県とJR西日本が、自転車を分解したり輪行袋に入れたりせず、列車内にそのまま持ち込める「サイクルトレイン」を運行する。鳥取ー米子駅間で10月13日~12月8日の土日、祝日に1日1往復し、計31便を走らせる。

 鳥取県は県内を東西に横断するサイクルコース「鳥取うみなみロード」(全長約152キロ)を設定し、サイクリストの聖地化を目指しており、昨年からJRと定期運行へ実証実験を重ねてきた。ロードはJR山陰線に並走するルートで、一部に急勾配など初心者に難しい場所もあり、疲労時や往復時に列車を利用してもらう。

 鳥取、松崎、御来屋、米子駅で乗車できる。下りは午前8時5分に鳥取発、上りは午後3時59分に米子発となっている。利用は1日3人までで、運賃に500円が加算される。列車内で自転車を固定する安全ベルトや記念品が渡される。

 県観光戦略課の中原登課長補佐は「自転車と列車を併用して、多くの人にうみなみロードでのサイクリングを気軽に楽しんでほしい」と話した。

 予約は10月2日から観光ナビアプリ「tabiwa(タビワ)」上で受け付ける。

(中島諒)