ラメールジャズオーケストラと共演する山上進さん(前列右)=出雲市稗原町、市森神社参道広場
ラメールジャズオーケストラと共演する山上進さん(前列右)=出雲市稗原町、市森神社参道広場

 音楽で地域を盛り上げようと、出雲市稗原地区の住民が企画する「稗原森のコンサート」が15日、同市稗原町の市森神社参道広場であった。市民ら約700人が野外で響き渡る吹奏楽や歌、ジャズのステージを楽しんだ。

 地区住民でつくる実行委員会(古瀬祥之実行委員長)が2008年からコロナ禍での中断を除き、毎年開き14回目。今年で最後で9個人・団体が出演した。

 市森神社神楽で始まり、南中学校吹奏楽部は演歌メドレーを披露。松江市出身のシンガー・ソングライター浜田真理子さんや大田市出身のシンガー・ソングライター近藤夏子さん、松江市のロックバンド「homme(オム)」らがオリジナル曲で魅了した。

 青森市出身の津軽三味線・尺八奏者山上進さんはラメールジャズオーケストラと共演し、異色のコラボに客席が沸いた。最後は出演者全員で「ふるさと」を歌った。

 出雲市今市町の石橋孝市さん(82)は家族4人で来場した。「初めて来たが森の中で気持ちいいコンサートだった」と満足そうな表情を見せた。

 実行委員長の古瀬さん(51)は「長年愛されてきたイベントが今回で終わるのは残念だが、また地域を元気にできるようなことができたらと思う」と話した。

(佐藤一司)