【大田】大田市音楽協会の創立30周年を記念したコンサートがこのほど、大田市大田町の市民会館であった。市内の中学、高校の吹奏楽部や市民楽団、ゲスト出演の陸上自衛隊音楽隊が迫力ある演奏を披露し、約千人の観客とともに地域の音楽文化の発展を誓った。
市音楽協会(谷本隆臣会長)は1993年に発足し、コンサートやプロを招いた演奏会の開催を通じた音楽文化の普及、子どもたちの育成に取り組む。コンサートは大田第一、大田第二、大田西の3中学校と邇摩高校、市民楽団「大田ウインドオーケストラ」で総勢70人の合同チームを編成。広島県海田市を拠点とする陸上自衛隊の音楽専門部隊・第13音楽隊を招いた。



合同チームは息の合った演奏で、シンガー・ソングライター・中島みゆきさんの「時代」、2024年度の全日本吹奏楽コンクール課題曲「メルヘン」など3曲を披露した。30人編成の第13音楽隊は、式典の行進曲「セドナ」や演歌メドレー、ディズニー音楽「星に願いを」の計6曲を奏で、観客を魅了した。
出演した邇摩高校吹奏楽部2年の佐藤亜美さん(16)は部員が5人の状況に触れ「久しぶりの大人数編成で合奏の楽しさを感じた。音楽のまちと言われる出雲市に負けないよう大田市の音楽活動も盛り上げたい」と意気込んだ。(勝部浩文)