稲佐の浜近くで自転車にまたがる内田啓介さん=出雲市大社町杵築北
稲佐の浜近くで自転車にまたがる内田啓介さん=出雲市大社町杵築北

 出雲市内でシェアサイクルの実証実験が始まり、17日にラグビー元日本代表選手が同市大社町の出雲大社周辺を散策し、乗り心地などを確かめた。

 実証実験は1日に始まり、運転手不足などで二次交通が脆弱(ぜいじゃく)化する中、周遊観光促進の可能性を探る。山陰パナソニック(出雲市渡橋町)が市から事業を受託した。

 ジャパンラグビーリーグワン1部の埼玉パナソニックワイルドナイツを昨季引退した内田啓介さん(32)は一畑電車出雲大社前駅(出雲市大社町杵築南)で電動アシスト付き自転車を借り、神門通りを散策した後、約1・2キロ離れた稲佐の浜へペダルをこいだ。

 滋賀県出身の内田さんは「坂道も楽に移動できて楽しかった。故郷を思い出す景色もあり、感慨深かった」と喜んだ。実証実験は11月末まで。シェアサイクルは出雲大社前駅のほか、JR出雲市駅、荘原駅、小田駅などで借りることができる。
 (佐野卓矢)