自作「目顔」を来館者に紹介する三浦秋男さん(左)=浜田市黒川町、石央文化ホール
自作「目顔」を来館者に紹介する三浦秋男さん(左)=浜田市黒川町、石央文化ホール

 浜田市黒川町、石央文化ホールで、島根県内の写真愛好家でつくる二科会写真部島根支部による写真展が開かれている。人の顔のように写る木の株やカーテンの組み写真といった個性あふれる力作51点が目を引く。22日まで。観覧無料。

 同支部は現在38人が所属する。日頃の撮影活動の成果を披露しようと年1回、島根県内で写真展を開き、今回は28人が出品した。

 益田市横田町の三浦秋男さん(69)の「目顔(めがお)」は、穴が開いた切り株や破けたカーテン、モーターの部品をそれぞれ目や口のように写る角度で捉えた。3枚の組み写真に仕立て、大胆なアップで被写体を鮮明に切り取った。

 ほかに水上でこぐボートを真上から写した作品や、民家と黄金色の稲穂を合わせた郷愁を誘う作品もある。

 友人の作品を見に来館した益田市元町の主婦、青木佳子さん(72)は「どんなありきたりな風景でもシャープな着眼点で捉えていて、レベルの高さを感じた」と感心していた。

 午前9時~午後5時(22日は午後3時まで)。(宮廻裕樹)