子どもたちが体験する秋の和菓子教室がこのほど、松江市黒田町、マルイ黒田店であり、親子連れら約20人が季節の上生菓子を作って楽しんだ。
老舗和菓子店の彩雲堂(松江市天神町)が和菓子を身近に感じてほしいと開き、マルイ黒田店では2回目。和菓子職人として40年の経験がある彩雲堂の狩野郁雄さん(64)が講師を務めた。
ピンクの練り切りをあんこで包み菊に見立てた「万寿菊」と、こしあんを緑と黄色のあんで覆った「銀杏(いちょう)並木」の秋をイメージした2種類に挑戦した。
狩野さんの指導を受けながら、子どもたちは真剣な表情で専用の木の道具を使って、和菓子に花びらの模様を入れた。ふるいを使いそぼろ状にした黄色と緑のあんを箸で丁寧に加工。イチョウの葉に見立てた上生菓子を仕上げた。
意東小学校3年の中倉真弥(まや)さん(9)は「細かい部分が難しかった。食べるのが楽しみ」と笑顔だった。(林李奈)