スポーツの審判とは何とも因果な商売だ。判定は正しくて当然。ミスをすれば激しく罵声を浴び、「世紀の大誤審」「疑惑の判定」などと語り継がれることもある。

 今夏のパリ五輪でも、柔道男子60キロ級で銅メダルを獲得した永山竜樹選手の準々決勝に、疑惑の目が向けられた。相手に絞め技をかけられた状況で「待て」...