婚礼を通じた集客事業案を発表する宮脇洸太さん=大田市大田町、市役所
婚礼を通じた集客事業案を発表する宮脇洸太さん=大田市大田町、市役所

 若手経済人の起業・創業を促す大田市のビジネスプランコンテストが19日、市役所であった。市内のフリーカメラマン宮脇洸太さん(32)が提案した、少人数が写真映えする場所で撮影を楽しみつつ結婚式を挙げる集客事業が助成対象に選ばれた。

 婚礼写真コンテスト日本一の実績がある宮脇さんは、海外やリゾート地でみられる婚礼による集客案を発表。日本遺産に認定された三瓶山、海岸線、史跡は市外・県外者にも訴求力があると説明し、参列者を絞りつつ印象的、特徴的な挙式を求めるニーズはコロナ禍で高まると訴えた。

 写真に加え、小型無人機ドローンで空撮した動画も参列者に提供。動画はインターネット上に一般公開して市の情報発信、観光PRにつなげると説いた。

 行政や金融機関の代表者5人が審査。内容や収益性を評価された宮脇さんは「大田の地域資源を生かし、地元に貢献していきたい」と意気込んだ。

 コンテストは2019年に始まり、今年は申請があった1件を審査した。採択事業には300万円を上限に経費の3分の2を助成する。  (錦織拓郎)