出雲市斐川町出西、斐川環境学習センターでこのほど、市民が廃油を再利用したせっけんの作り方を学んだ。環境や肌にも優しくごみも減らせる廃油せっけんを通して、参加者は環境問題を考えた。
講師は市内の小学校などでせっけん作りを指導している薬剤師の園山悦子さん(48)=出雲市東林木町=が務めた。
園山さんは溶け崩れを防ぎ泡立ちをよくするため、廃油にココナツ油を1割ほど加えた。これにカセイソーダなどを加えて作る方法を教えた。
参加者はユズを加えて香り豊かにしたもの、竹炭やコーヒー豆を入れて臭い取りを強化したもの、柿渋などを加えて色彩豊かなものの3種類を作った。再利用した牛乳パックの型に流し込んだ。乾燥後、カットしたせっけんは1カ月後に参加者に配る。
高浜小6年の福代桃葉さん(11)は「ユズを削ったり混ぜたりして楽しかった。手洗いに使いたい」と話した。
講座は出雲市が生涯学習講座として開き、11人が参加した。(佐藤一司)