「十二支行路」を紹介する青已はなねさん=米子市上後藤3丁目、養和病院
「十二支行路」を紹介する青已はなねさん=米子市上後藤3丁目、養和病院

 青色のボールペンで幻想的な世界を描く米子市在住のペン画家・青已(あおい)はなねさん(45)の作品「十二支行路」が、養和病院(米子市上後藤3丁目)の併設型小規模介護医療院内で展示されている。十二支の動物たちを繊細なタッチで描き、利用者や職員の癒やしになっている。

 同医療院は7月に開設した。施設内を華やかに、より心地よい空間にしようと、青已さんに線画の制作を依頼した。

 十二支行路は縦112センチ、横388センチの大型キャンバスに描かれた作品。先頭のネズミから始まり、大きさも生き方も異なる動物たちが同じ方向を向きながら寄り添って進む様子を表現している。青已さんは人それぞれのペースで人生を歩んでいってほしいとの思いを込めたといい「動物たちの姿を見て、穏やかな気持ちになってもらいたい」と話した。

 同医療院の辻谷俊一院長は「前へ進んでいく力をもらえるような作品を描いてもらった」と喜んだ。(中島諒)