「極美山陰展」(今岡美術館、新極美術協会主催)が出雲市天神町の今岡美術館で開かれている。地元ゆかりの作家らが手がけた日本画や油彩画など60点が来場者の目を楽しませている。11月4日まで。
極美展は1996年に設立された一般社団法人新極美術協会が、東京都で本展を毎年開催。山陰展は、同展の地方展として同館が2019年に西日本で初めて開き4回目。
会場には、島根県関係者の作品を中心に展示。極美山陰展大賞には山崎智美さん(66)=大田市長久町=の水彩「葬送の宴」が選ばれた。昨年夏に亡くした絵画の恩師への追悼の思いを込め、鮮やかなヒガンバナをふんだんに描いた。山崎さんは「ストーリー性のある作品を描いていこうという自分の道が見えた」と受賞を喜ぶ。
第38代木村庄之助を務めた今岡英樹さん(65)のアクリル画「土俵入り」、ものまねタレント・清水アキラさんや俳優・国広富之さんの油彩画なども話題になっている。
出雲市出身で新極美術協会の園山幹生副会長(76)=さいたま市=は「レベルアップした個性豊かな作品を見てほしい」と来場を呼びかける。
入館料は一般600円、高校生以下無料。月曜日は休館。(佐藤一司)