【松江】松江市殿町の松江城でこのほど、第19回伝統武術演武会があり、古武術の流派が磨いた技を披露した。400年ぶりに復活した武術「小具足(こぐそく)」の演武もあった。
演武会は国際伝統武術連盟大和会が毎年開いている。今回は市内で活動する団体に加えて、沖縄県やスイスなどからも参加があり、11団体約50人が集まった。
松江藩の武術「直信流柔道」を雲藩直信流柔道研究会が披露。「小具足」という脇差しや軽装鎧(よろい)を身に着け戦う武術を約400年ぶりに復活させた。
小具足は江戸時代に入り実践的な武術の需要が少なくなり消滅した。清山美郎(よしろう)師範、朝木悟師範代、演武会の重吉伸一実行委員長が伝書などをひもとき復元した。脇差しを操りながら華麗に朝木師範代を重吉実行委員長が投げると外国人観光客などが歓声を上げた。
清山師範は「復活させた小具足を今後も継承させていきたい」と話した。(林李奈)