全日本武術太極拳大会で上位入賞した(左前から)岡本侑真さん、平野いろはさん、朝倉源貴さんと(左奥から)高梨航希さんと川上高広さん=松江市西浜佐陀町
全日本武術太極拳大会で上位入賞した(左前から)岡本侑真さん、平野いろはさん、朝倉源貴さんと(左奥から)高梨航希さんと川上高広さん=松江市西浜佐陀町

 【松江】7月にあった全日本武術太極拳大会で、松江市の中高生5人が上位入賞した。素手で演技する「長拳」と棍(こん)棒を使った演武の「棍術」では松江工業高校3年の高梨航希さん(18)が金メダルを取り、9月の国体に出場する。

 武術太極拳(カンフー)の全国大会は東京都であり、5部門37種目で競った。全国大会は新型コロナウイルスの影響で中止や規模縮小し、今年は4年ぶりに本格的に開催された。

 島根県勢は松江太極拳協会所属の中高生7人が長拳、棍術、伝統器械などに出場した。高梨さんのほか、茨城県つくば市の通信制高校S高校3年の川上高広さん(19)は、伝統器械の「酔剣」で2位、湖南中学校3年の平野いろはさん(14)は長拳で3位になった。また松江南高校3年の朝倉源貴(げんき)さん(18)と松江農林高校3年の岡本侑真(ゆうま)さん(17)も入賞した。

 ジャッキー・チェンさんに憧れた高梨さんは6歳から習い始め、2019年の中学2年生の時にも同大会の棍術で日本一になった。選手同士で動画を撮り、教え合いながらレベルアップしてきた。高梨さんは「1位を取れて安心した。大学生になってもカンフーを続けて海外の大会にも出てみたい」と意気込んだ。(井上雅子)