山陰両県の愛好家が育てた菊を一堂に集めた「松江菊花展」が、松江市殿町、松江城山公園で開かれている。松江市の花、ボタンを交えた作品など白や黄、ピンク色の花を咲かせた約500鉢が来場者の目を引く。17日まで。入場無料。
菊の愛好家でつくる「松江菊花会」と松江市が開き、会員や松江農林高の生徒計約50人が出品した。
昨年から、松江市が育てるボタンと菊を並べて展示している。ボタンは春に花を咲かせるが、つぼみの状態で冷蔵庫で1年間保存し、菊と同じ時期に開花するよう松江市が独自の技術で調整した。ピンクや白の大輪のボタンと、鮮やかな菊がバランス良く配置され、松江城を訪れた観光客らが見入っている。
松江菊花会の吉岡利雄理事長(81)は「菊とボタンを一緒に見ることができるのはここしかない。ぜひ見に来てほしい」と来場を呼びかけた。(小引久実)