島根県が7日、高病原性鳥インフルエンザが発生した大田市内の養鶏場で飼育する採卵鶏40万1733羽の殺処分が同日夜に完了したと発表した。鶏舎に残った餌や卵の処理、清掃、消毒作業を行い、11日までに防疫措置が終わる見通しという。

 殺処分は県職員や自衛隊などが従事。大雨などの影響で完了は当初予定した4日から3日遅れた。

 県は、防疫措置完了日に鶏の区域外への搬出を禁止した搬出制限区域(養鶏場の半径10キロ)を、完了21日後に鶏や卵の移動制限区域(同半径3キロ)を解除する予定。今後、県と養鶏場が協議して評価額を算定し、手当金を農林水産省に申請する。県畜産課の加地紀之課長は「今後は経営再建に向けて支援していきたい」と話した。

      (曽田元気)