ユニークな仮装でかごを担ぐ参加者=島根県美郷町信喜、カヌーレIMAI
ユニークな仮装でかごを担ぐ参加者=島根県美郷町信喜、カヌーレIMAI

 島根県美郷町の産業祭が10日、同町信喜のカヌースプリント競技場「カヌーレIMAI(イマイ)」であった。名物の「鴨山駕籠(かご)かき大会」や、町が交流するインドネシア・バリ島の伝統音楽ガムランの演奏、町内外の飲食物販売などがあり、来場者でにぎわった。

 鴨山駕籠かき大会は、同町湯抱にあり、歌人・斎藤茂吉が万葉歌人・柿本人麻呂終焉(しゅうえん)の地と唱えた「鴨山」にちなんで開き、39回目。町内外の20チームが競技場クラブハウスの周囲を2周する約1・2キロのコースを走り、速さやかごの装飾、仮装のアイデアを競った。

 町マスコットキャラクターみさ坊やスタジオジブリ映画のキャラクターを題材にしたかご、虚無僧や力士といった仮装があり、会場を沸かせた。バリ島の「割れ門」に仮装して走った広島修道大1年の石岡凜太郎さん(18)は「走るのが大変だったが楽しかった。広い川があり、山が目の前にある景観が新鮮だった」と話した。

 会場では、バリ島の魚のスープや、町特産山くじら(イノシシ)のフランクフルト、美郷そばなどが売り出された。ガムランやバリ舞踊、石見神楽といったステージイベントもあった。(佐伯学)