安来市清水町、清水寺の境内にある清水稲荷社の参道に新しい鳥居が2基加わり11日、完成を祝う奉告祭があった。61基が並ぶ参道はかつての荘厳な姿を取り戻しつつある。
清水稲荷社は清水寺本堂近くの山中にあり、境内の蓮乗(れんじょう)院が管理する。2014年に奉納を募って整備を始めた。清水寺本堂からの約150メートルと、手水舎からの約50メートルの二つの参道に真っ赤な鳥居が立ち並ぶ。
新たな2基は出雲市と埼玉県の会社経営者が奉納した。奉告祭では蓮乗院の清水谷善暁(ぜんぎょう)住職(47)=清水寺貫主=と奉納者ら15人が渡り初めをし、本尊の?枳尼(だきに)天を供養するお経を唱えた。
清水谷住職は「参道が整備され稲荷社の存在を認識してもらえるようになった」と話した。鳥居を建てることができる場所は限られてきているものの、継続して設置できるよう検討していくという。(狩野樹理)