生誕120年を迎えた画家、加納莞蕾(本名・辰夫、1904-77年)の従軍経験からみる平和思想を考える講演会が12月8日、安来市広瀬町布部の布部交流センターである。島根大名誉教授の竹永三男さんが研究成果を基に解説する。無料。
莞蕾は安来市広瀬町布部出身。1937年に朝鮮半島に渡り、日中戦争のさなかに従軍し、44年に山西省での戦闘を描いた「風陵渡高地占領」を発表した。終戦で帰郷しフィリピンの日本人戦犯赦免に尽力したことで知られる。
講演会は、莞蕾の「従軍手帳」の内容を基に、中国での足取りや戦地での経験がその後の平和活動にどう影響したのかを説く。
午後1時半開始。センター隣の加納美術館では、展覧会「人間、加納莞蕾」が開催中(要入場料)。