就任直後の所信表明演説からわずか2カ月足らず。石破茂首相が2度目となる所信表明を行った。前回から大きく変わったのは1カ月前の衆院選で自民、公明両党が大きく議席を減らして少数与党に転落したこと。その現実は演説の冒頭に表れた。
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首相は1957(昭和32)年2月の石橋湛山内閣の施政方針演説の一節を引用。「民主主義のあるべき姿とは、多様な国民の声を反映した各党派が、真摯(しんし)に政策を協議し、より良い成案を得ることだ」と力を込めた。
2012年の衆院選で旧民主党から政権を奪還して以降、自民は...