石破茂首相の所信表明演説全文は次の通り。 

 一 政権運営の基本方針

(民主主義のあるべき姿)

 「国政の大本について、常時率直に意見を交わす慣行を作り、おのおのの立場を明らかにしつつ、力を合わせるべきことについては相互に協力を惜しまず、世界の進運に伍(ご)していくようにしなければならない」

 これは、昭和32年2月の石橋湛山内閣施政方針演説の一節です。

 この言葉に示されている通り、民主主義のあるべき姿とは、多様な国民の声を反映した各党派が、真摯(しんし)に政策を協議し、より良い成案を得ることだと考えます。

 先般の選挙で示された国民の皆さまの声を踏まえ、比較第1党として、自由民主党と公明党の連立を基盤に、他党にも丁寧に意見を聞き、可能な限り幅広い合意形成が図られるよう、真摯に、そして謙虚に、国民の皆さまの安心と安全を守るべく、取り組んでまいります。

 二 三つの重要政策課題への対応

 全ての国民の幸せを実現するため、三つの重要政策課題への対応を進めます。

 (一)首脳外交を経た今後の外交・安全保...