大田市音楽協会が、協会設立30周年を記念したクリスマスコンサートを8日に同市大田町の市民会館で開くのを前に、練習を重ねている。吹奏楽や合唱の総勢160人が参加。初めてオペラ曲に挑戦する。
協会は1992年に発足し、コンサートやプロを招いた演奏会の開催を通じた音楽文化の普及、子どもたちの育成に取り組む。

コンサートでは、市民楽団・大田ウインドオーケストラや市内中学・高校の吹奏楽部の計80人による演奏と、地元のコーラスグループや小学生らの計80人の合唱を披露。メゾソプラノの錦織まりあさん(出雲市出身、大田高卒)らゆかりの歌手4人と共に、オペラで人気のカルメンより「兵隊さんと一緒に」や「闘牛士の歌」などを歌い上げる。


出演者は7月末に練習を開始。本番まで2週間を切った11月下旬以降は毎回約100人が集まり、演奏と合唱を合わせた調整を繰り返している。同協会役員の谷本由香子さん(76)は「オペラ曲は初めての試み。30年間積み上げてきた思いを本番で届けたい」と話した。
午後2時開演。チケットは大人が前売り千円(当日1200円)、高校生以下は前売り・当日ともに500円。3歳未満は無料。
(勝部浩文)