松江市役所
松江市役所

 2025年秋に放送予定の松江市ゆかりの文豪・小泉八雲と妻・セツをモデルとしたNHK連続テレビ小説「ばけばけ」を観光や地域振興につなげるため、官民組織「小泉八雲・セツのドラマをイカしてバケる松江推進協議会」(会長・上定昭仁松江市長)が発足した。観光客の受け入れや関連商品の開発、功績顕彰の3分野で機運醸成に取り組む。

 市のほか、経済団体や宿泊施設や公民館、学校など26団体で構成。八雲のひ孫で、小泉八雲記念館の小泉凡館長がアドバイザーを務める。

 事業計画では観光客への案内看板の設置、ロゴ、キャッチコピー、専用ホームページの制作などを想定する。教育、地域振興の側面では、小、中学校などでの出前事業の開催も計画している。ドラマ効果の持続を目指し、26年度も事業を展開する。

 16日の初会合で計画を承認。小泉館長は「ドラマを通じて八雲ファンの層が広がっていくと思う。来て良かったと思ってもらえるように機運を盛り上げていきたい」と話した。

 市は、ドラマ放映の効果を踏まえ、戦略プランで30年度の目標値としている観光消費額750億円、観光入り込み客数1100万人の26年度中の達成を目指す。

(佐々木一全)