1956年にスクリーンデビューしてから主演作を重ね、歌手としても重厚な存在感を放つ小林旭が回顧録「マイトガイは死なず」(文芸春秋)を刊行した。美空ひばりとの関係や、巨額の借金返済も包み隠さず伝える。「いろんな経験ができたいい人生だね。ずぶとかったんだな」。小気味いい「アキラ節」そのままに、豪放に語る。

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 父は映画製作に関わり、母は小唄などを指導していて、幼少期から芸能は身近だった。俳優は憧れではなく...