1956年に「飢える魂」でスクリーンデビューしてから、「渡り鳥」シリーズなどで主演を重ねた小林旭さん。歌手としても「熱き心に」をはじめ多数のヒット曲があり、重厚な存在感を放っている。2024年11月に刊行した回顧録「マイトガイは死なず」ではデビューの経緯から歩みを振り返り、石原裕次郎さん、美空ひばりさんとの関係や、巨額の借金返済も包み隠さず伝えている。「与えられた仕事に夢中になって、一生懸命やればまた与えてくれる。芝居がどうだとかうまくなったとかって意識はなかったね」「いろんな経験ができたいい人生だね。ずぶとかったんだな」。小気味いい「アキラ節」を響かせながら、豪放に語った。(共同通信=橋本亮)
▽川島監督が「学生服が似合う」って
【父親は映画製作会社「新東宝」などで働き、母親は小唄や三味線を指導。小林さんは幼少から児童劇団に所属してい...