フレッシュハウスでリフォームしたマンションで子どもと過ごす鈴木沙織さん=横浜市
フレッシュハウスでリフォームしたマンションで子どもと過ごす鈴木沙織さん=横浜市
在宅ワークのスペースを設けたフレッシュハウスのリフォーム例
在宅ワークのスペースを設けたフレッシュハウスのリフォーム例
カインズが手掛けるリフォーム用品の売り場のイメージ
カインズが手掛けるリフォーム用品の売り場のイメージ
フレッシュハウスでリフォームしたマンションで子どもと過ごす鈴木沙織さん=横浜市
在宅ワークのスペースを設けたフレッシュハウスのリフォーム例
カインズが手掛けるリフォーム用品の売り場のイメージ

 新型コロナウイルス禍で、住宅のリフォーム市場が活況を呈している。在宅時間が長くなったことから、快適に「おうち時間」を過ごしたいと考える人が増えている。テレワークのスペースを設けたり、感染対策で手で触れなくても作動する「タッチレス」の水栓金具を付けたりする工事が人気だ。

 

 ▽仕事スペース

 横浜市の会社員、鈴木沙織さん(41)はこの春、中古マンションをリフォームして入居した。広々としたダイニングは、天井がコンクリートのむき出し風。パソコンで仕事をするスペースもあり、部屋全体を見渡せるように工夫した。

 「2歳の息子がいるので、在宅ワークをしながらでも、ご飯の支度をしながらでも様子が分かるように業者さんにお願いしました。前の家では食卓の上にパソコンを置いていましたが、ワークスペースができて仕事がはかどります」と話す。

 以前は近くの賃貸住宅に住んでいた鈴木さん。注文建築のように自分好みの家に住みたいと考え、見つけたのがSOMPOホールディングスグループのリフォーム業者「フレッシュハウス」(横浜市)だ。「部屋の雰囲気は好きなニューヨークのブルックリン風に仕上げてもらい、とても気に入っています」

 

 ▽パッケージ

 コロナ禍で「ステイホーム」という言葉が広がった昨年春、フレッシュハウスは「ステイリフォーム」と名付けて、新しい生活様式に合わせたリフォームのパッケージを売り出した。ワークスペースのほか、抗菌の壁紙、洗面所や玄関のタッチレスドア。宅配ボックスもある。

 首都圏や中部地方、福岡県などで事業を展開。同社の担当者は「30~40代の働き盛り世代が顧客層の中心。コロナ前に比べ引き合いは2~3倍に増えています」という。

 

 ▽小 規 模

 ホームセンターのカインズ(埼玉県本庄市)でも、昨年以来リフォームの施工が伸びている。トイレや、キッチンに据え付けられているビルトインこんろの交換など1日でできる小規模な工事が好調だ。受注件数はコロナ前から約2割増えた。

 担当者は「在宅勤務に伴う料理機会の増加などを背景に、家の環境を良くしたいお客さまが多くなっています」と話す。