8日午前7時45分ごろ、出雲市大津町の市道で、歩道に立っている照明灯(高さ6メートル、直径15センチ)が強風にあおられて根元から折れ、集団登校中の小学2年生児童1人に当たり、児童が右足の骨を折る大けがを負った。市は経年劣化とみている。
現場は市道大津一の谷天神線のたちばな保育園付近。市が他の児童に聞き取りしたところ、突風が吹いて倒れた支柱が地面で跳ね返り、児童の右足に接触したという。児童は約15人で集団登校しており、市内の病院に搬送された。
気象庁によると、出雲市では8日午前4時59分に最大瞬間風速18・2メートルを観測した。
市によると、照明灯は2002年3月に設置された。20年度に行った定期点検では一部腐食が見られ、経過観察の対象だった。
近くの50代男性は「ガシャンと大きな音がした。仮に交通量の多い車道側に倒れていたら大事故になったかもしれない」と不安そうに話した。
市は、市道大津一の谷天神線に設置している照明灯12基を緊急点検し、異常は認められなかったとした。このほか市が設置した道路照明は23年度末現在1838灯あり、通学路上にある同様の照明灯について17日までに緊急点検する予定。
市道路河川維持課の福間和基課長は「被害に遭われた児童に心からお見舞いを申し上げる。引き続き通学路の安全対策を図る」とコメントした。
(黒沢悠太)