雪をかくまちづくりセンターの職員=9日午前8時50分ごろ、浜田市弥栄町長安本郷(宮廻裕樹撮影)
雪をかくまちづくりセンターの職員=9日午前8時50分ごろ、浜田市弥栄町長安本郷(宮廻裕樹撮影)

 冬型の気圧配置が強まっている山陰両県は、10日も寒気が流れ込む。松江、鳥取両地方気象台は積雪や路面凍結による交通障害に注意するよう呼びかけている。

 降雪は11日まで本格的に続くとみられる。24時間降雪量は、10日午後6時までは島根で平地15~30センチ、山沿い50~60センチ。鳥取で平地30センチ、山沿い60センチ。11日午後6時までは、島根で平地10~20センチ、山沿い30~40センチ、鳥取で平地15センチ、山沿い40センチと予想している。

 JR西日本は10日、山陰線の浜坂-出雲市駅間、因美線の鳥取-美作加茂駅間、伯備線の米子-新見駅間、山口線の益田-宮野駅間で始発から運転を見合わせる。木次線は全線で終日運休する。

 国土交通省中国地方整備局は9日夜から中国横断道尾道松江線を三刀屋木次インターチェンジ(IC)-三次東ジャンクション(JCT)間と、雲南市掛合町から広島県三次市布野町間の国道54号を全面通行止めにした。夜間除雪作業を進め、10日朝までの解除を目指す。島根県津和野町から山口市阿東にかけての国道9号も、10日早朝にかけて通行止めにする可能性があるとしている。

 西日本高速道路によると浜田道は浜田JCT-千代田JCTが全面通行止め。米子道米子IC-落合JCTと松江道宍道JCT-三刀屋木次IC間が10日朝にかけて全面通行止めになる可能性がある。

 9日は山陰両県の山間部で積雪が見られた。浜田市弥栄町長安本郷の安城まちづくりセンター前で雪かきしていた岡本薫センター長(71)は「今後も油断しないように備えたい」とシャベルを動かした。

 松江、鳥取両地方気象台によると、9日午後5時時点の積雪深は、赤名(島根県飯南町)24センチ、横田(同奥出雲町)20センチ、瑞穂(同邑南町)17センチ、弥栄(浜田市)15センチ。鳥取は大山(鳥取県大山町)81センチなど。

(松本ひろ、宮廻裕樹)