「Matsueアイルランド映画&音楽フェスティバル」が11日、松江市殿町の島根県民会館である。同国の伝統楽器を奏でるバンドの演奏や映画「コット、はじまりの夏」(2022年、95分)「ぼくたちの哲学教室」(21年、102分)の上映がある。松江ゆかりの文豪ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が幼少期を過ごした地の文化を伝える。
八雲の名著「知られぬ日本の面影」の出版100年に合わせて1994年に発足した山陰日本アイルランド協会が、設立30周年を記念して、島根県民会館名画劇場と共催で開く。
アイリッシュ・トラッド・バンド「O’Jizo」(オジゾー)は日本人3人によるユニット。アイルランド音楽に使われるホイッスルやバンジョーなどを奏で、国内外で活躍する。
映画はいずれもアイルランドが舞台。「コット-」は田舎町に暮らす9歳の少女のひと夏の成長を描く。ベルリン国際映画祭の子どもを主役にした作品対象の部門で、グランプリを受賞した。「ぼくたちの-」は宗教的、政治的な分断が残る街にある男子小学校の哲学の授業を2年間追ったドキュメンタリー。
午後1時から飲食物を販売するマルシェがある。ライブは同1時半から。前売り千円、当日1500円、未就学児無料。全席自由。問い合わせは山陰日本アイルランド協会、電話070(5520)1968。
映画「コット-」は同3時半、「ぼくたちの-」は同6時半から。一般千円、学生(25歳以下)500円、未就学児無料。全席自由。作品ごとにチケットが必要。問い合わせは島根県民会館、電話0852(22)5556