内藤忠社長(中央)と最優秀賞の永田心菜さん(前列右から2人目)ら入賞者=安来市能義町、情報科学高校
内藤忠社長(中央)と最優秀賞の永田心菜さん(前列右から2人目)ら入賞者=安来市能義町、情報科学高校

 安来市能義町、情報科学高校のマルチメディア科の3年生30人が、まるなか建設(松江市玉湯町布志名、内藤忠社長)のPR動画を作成し16日、表彰式があった。若手の雇用に苦心する中、高校生の目線で見た仕事内容など会社紹介の動画を活用し、人材確保につなげる。

 同社が企業説明会のため来校した縁で実現した。マルチメディア科では動画編集やウェブサイト制作などを学ぶ。生徒は昨年7月から依頼内容や動画撮影のポイントを確認し、夏休みに実際の工事現場を訪れて撮影した。社員のインタビューも盛り込み、各自が8分程度の動画にまとめた。

 表彰式では生徒の30作品の中から、最優秀賞1点、優秀賞1点、努力賞3点が発表された。最優秀賞に選ばれた永田心菜(ここな)さん(18)の作品は、見ている人を飽きさせないよう短い映像でつなぎ、永田さんがナレーションを務めた。永田さんは「映像作りが学びたくて入学した。普段授業でできない実践的なことができた」と話した。

 内藤社長は「どういう仕事をしているか分かりやすいものになっていた。期待に応えてもらった作品だった」と喜んだ。今後、入賞作品をホームページなどで公開する。(狩野樹理)