松江署は20日、松江市内の40代女性が、警察官をかたる「おれおれ詐欺」で現金67万円をだまし取られる特殊詐欺被害に遭ったと発表した。
同署によると、女性の携帯電話に6日、丸の内警察署の警察官を名乗る男から着信があり「男を逮捕したら女性名義のキャッシュカードが見つかった」「カードを落としていないか。口座が詐欺に使われ、共犯の容疑がかかっている」と告げられた。女性はカードを紛失したことがあり、警察官の発言を信じたという。
刑事だという別の男からは、事情聴取名目でLINE(ライン)ビデオ通話で警察手帳を見せられ、女性の名前を記入した逮捕状の画像を送られた。
逮捕される可能性があると感じた女性は「犯人と関係ないことを証明するしかない」「お金を振り込んでください。すぐ戻します」などと言われ、ビデオ通話をつないだまま、金融機関のATMから現金計67万円を指定口座に振り込んだ。
その後、相手と電話がつながらなくなり、不審に思った女性が交番に相談し、発覚した。