脚本家・作家として活躍する田渕久美子さん(65)=益田市出身=が23日、島根県のPR大使「遣島使」に委嘱された。島根の魅力を一層広め、地元を盛り上げる決意を新たにした。
田渕さんは1985年、デビューした。NHKの大河ドラマ「篤姫」「江~姫たちの戦国~」や連続テレビ小説「さくら」などの脚本を手がけてきた。松江ゆかりの文豪・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)と妻セツの半生を描いた小説「ヘルンとセツ」の著者で、根強く支持され、版を重ねている。
県庁で丸山達也知事から委嘱状と名刺を受け取った田渕さんは、島根の魅力について県東部と西部で県民性の異なる点が面白く、興味深いと強調。「この違いに注目しながら、島根のためにできることをしていきたい」と話した。
今回の委嘱で、現在の遣島使は622人になった。(原暁)