梶谷隆幸さん(右)に感謝を伝える藤江来斗主将=松江市西津田9丁目、開星高校
梶谷隆幸さん(右)に感謝を伝える藤江来斗主将=松江市西津田9丁目、開星高校

 プロ野球のDeNA、巨人に在籍し、昨季引退した梶谷隆幸さん(36)=松江市出身=が25日、母校の開星高校(松江市西津田9丁目)を訪れ、18年間の現役生活を終えた記念としてピッチングマシン1台を贈った。交流した中学高校の野球部員計53人は、通算980安打、盗塁王に輝いた偉大な先輩の言葉に刺激を受けた。

 贈呈式で、梶谷さんは「中学生は全国に、高校生は夏の大会に向けて練習に力を入れてほしい」と呼びかけた。部員らからの質問に一つ一つ丁寧に答え、保護者からの「これからは何をして過ごすのか」との質問には「コーチ、解説者など野球に関する仕事は断った。基本的に野球以外のことをする。ビジネスなど自分一人で何かしたい。考えている途中だ」と答えた。

 野々村直通監督(73)は、選手に対して「彼は野球だけでなく、自分に何ができるか考えられる。見習ってほしい」と伝えた。

梶谷さん(左)と野々村監督

開星中学、高校の野球部員と記念撮影する梶谷隆幸さん(前列左から4人目)=松江市西津田9丁目、開星高校


 同高校野球部主将の藤江来斗さん(17)は「中国大会で負けてからチームの雰囲気は高まっている。梶谷さんからのプレゼントで甲子園出場に向けての士気がより高まった」と引き締まった表情で語った。

(小豆沢颯太)