カードゲーム形式で、協力して避難所の運営を考える参加者=益田市須子町、市総合福祉センター
カードゲーム形式で、協力して避難所の運営を考える参加者=益田市須子町、市総合福祉センター

 益田市ボランティアセンターの研修会がこのほど、同市須子町の市総合福祉センターであり、参加者がカードを使って避難所運営を体験するゲームに取り組み、災害時の共助への意識を高めた。

 市内の自治会やボランティア団体などから35人が参加。日本赤十字社島根県支部防災教育事業指導者の職員に、協力して避難所を運営するポイントを学んだ。

 参加者は5~7人のグループに分かれカードゲームをした。震度6強の大地震が発生し、避難所となった学校に続々と来る避難者56人を受け入れる想定。つえをつく高齢者や妊婦ら配慮が必要な避難者への対応や物資の保管場所の確保、トイレの水が流れないなどの問題を迅速に話し合った。

 益田市大谷町の石田耕太郎さん(72)は「今日はゲームだったが、実際に起こった場合に対応できるかどうか不安。役割分担をしてみんなで協力できるようにしたい」と話した。(藤本ちあき)