出雲市東園町のリサイクル業「クリーンサークル」(森山雅美代表)が27日、大人に代わり日常的に家事や家族の世話をする「ヤングケアラー」の支援のために出雲市へ現金36万円を贈った。
市役所で森山代表は「友達と遊んだり、勉強したり、当たり前のことを楽しんでほしい」と話し、子ども未来部の金本薫部長に現金を手渡した。金本部長は市の相談窓口といった取り組みを紹介し「サポートを強化する必要があり、新たな事業などで活用させていただきたい」と感謝した。
森山代表は30代の三女が17歳の時、歌手を目指して東京都内に移住した。夢はかなわなかったが、現在もゴスペルの団体で歌ったり、歌を教えたりする姿を見て「周りの人が支えてくれたから」と、感謝の思いで自らも地域貢献の活動に取り組む。
約10年前から児童相談所に毎月3万円を寄付するほか、管理する畑で地元の保育園の園児に収穫の体験を提供してきた。約3年前に知人の教員からヤングケアラーの状況を聞き、市に毎月3万円寄付するようになった。森山代表は「年商の1%を寄付するという目標が、自分の頑張りにもつながる」と、今後も寄付を続ける考え。(片山皓平)