出雲市西林木町、島根県立大学出雲キャンパスの学生が、県産の出雲抹茶を使った商品をローソン(東京都)と共同で開発し31日、松江市殿町の県庁で丸山達也知事に紹介した。デザートなど3種類が4日から中四国地方の約1500店舗で販売される。
開発したのは同大看護栄養学部健康栄養学科、籠橋有紀子教授の研究室に在籍する4年生4人。昨年6月から打ち合わせや試食を重ねた。
商品は「抹茶の濃厚チーズケーキ」と、パンの「抹茶クロッキー」「抹茶のつぶあん&マーガリン」。出雲抹茶の香りと風味が楽しめる。抹茶クロッキーは、抹茶を配合した苦味のあるクロワッサン生地に、甘いクッキー生地を合わせ、抹茶の風味が引き立つよう工夫されている。
学生はローソン社員の助言を基に、商品を食べる人物像を想像して意見を出したという。開発した中村好香(このか)さん(22)は「出雲抹茶のうまみを引き立てながら、誰の口にも合うようバランスを意識した。それぞれの楽しみ方をしてほしい」と話した。
一個140円~200円。商品開発はローソンと島根県が結ぶ包括業務協定の一環で取り組まれた。
(黒崎真依)